マハーバリプラムの建築と彫刻群は、インド南部タミル・ナードゥ州の海岸沿いにあるパッラヴァ朝期の建造物群からなる世界遺産です。7世紀から8世紀にかけて、当時この地を治めたパッラヴァ朝の王たちによって、花崗岩の岩山を掘削して造られた石窟寺院や、一枚岩から彫り出された戦車型の祠堂ラタ群が築かれました。
海岸に建つ海岸寺院は、石を積み上げて建設された南インド最古級の石造寺院として知られ、長年にわたり海風にさらされながらも往時の姿をとどめています。「アルジュナの苦行」と呼ばれる岩壁の巨大な浮彫には、ヒンドゥー教の神話が多数の人物や動物とともに躍動的に表現されており、南インド彫刻の傑作とされています。
港湾都市として海上交易の拠点でもあったこの地には、東南アジアとの交流を示す痕跡も確認されています。岩を彫刻して建築物を生み出す独自の技法は、後の南インド寺院建築の発展に大きな影響を与えたとされています。5棟からなるラタ群はそれぞれ異なる屋根形状を持ち、後世の南インド寺院建築における多様な屋根様式の原型を示すとされています。
象や獅子などの動物彫刻も随所に配され、当時の彫刻技術の幅広さを伝えています。
📷 気になる書籍の画像を押すと、Amazonで商品の詳細を確認できます。
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。