ジョギンズの化石断崖群は、カナダ東部ノバスコシア州のファンディ湾沿いにある化石産地で、世界遺産に登録された自然遺産です。約3億年前の石炭紀の地層が連続的に露出するこの断崖には、当時の熱帯性湿地林の生態系がそのまま保存されており、樹木の化石が直立したまま埋没した状態で数多く発見されています。
中でも直立した木の幹の内部から発見された初期爬虫類の化石は、陸上生活に完全に適応した脊椎動物としては世界最古級の証拠とされ、進化史における重要な発見として国際的に評価されています。世界最大級の潮位差で知られるファンディ湾の激しい潮汐作用により、断崖が絶えず侵食され新たな化石が露出し続けている点も特徴で、現在も継続的に新種の発見が報告されています。
石炭紀の陸上生態系を知る上で世界屈指の資料とされています。植物と動物の化石が一つの地層に同時に保存されている点も特徴で、当時の生態系全体の姿を複合的に復元できる稀少な条件を備えています。地元では「化石の森」として親しまれ、教育活動にも活用されています。
チャールズ・ライエルやチャールズ・ダーウィンら著名な科学者もこの地を訪れ、地質学と進化論の発展に影響を与えたことでも知られています。
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