ペルセポリスは、イラン南部ファールス州にあるアケメネス朝ペルシア帝国の儀礼用首都の遺跡で、世界遺産に登録されています。紀元前6世紀末、ダレイオス1世の命により建設が始まり、その後の歴代王によって増築が重ねられました。
広大なテラス上に築かれた宮殿群には、諸国からの朝貢使節の行列を描いた精緻な浮彫が施された「百柱の間」やアパダナ(謁見殿)などが残されており、帝国の版図の広さと多民族統治の様子を視覚的に伝えています。門や階段の壁面彫刻には、有翼の守護獣や王に貢物を捧げる各地の使節団が描かれ、帝国の威容を示す象徴的な建築装飾として知られています。
紀元前330年、アレクサンドロス大王の遠征により焼失しましたが、遺構は良好な状態で保存され、古代ペルシア帝国の栄華を伝える代表的な遺跡とされています。新年の祭礼にあわせて帝国各地から使節が集まり、朝貢の品々を献上したと考えられており、浮彫にはラクダや馬を伴う各民族の使節団が民族衣装とともに描き分けられています。
遺跡は広大なテラス基壇の上に築かれ、周囲の平原を見渡す高台の立地は、帝国の権威を視覚的に印象づける効果も意図されていたと考えられています。
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