スーサ
WORLD HERITAGE

スーサ

イラン 文化遺産
英名 Susa
登録年 2015年
地域 西アジア
登録基準 (i)(ii)(iii)(iv)
(i)人類の創造的才能を表す傑作である。
(ii)建築・技術・記念碑的芸術・都市計画・景観デザインの発展に関し、人類の価値観の重要な交流を示すもの。
(iii)現存する、または消滅した文化的伝統・文明の存在を伝える、稀有な証拠である。
(iv)人類の歴史上重要な段階を物語る建築様式・建築物群・技術の集積、または景観の顕著な例。

スーサは、イラン南西部フーゼスターン州にある古代都市の遺跡で、世界遺産に登録されています。紀元前5千年紀に集落が成立して以来、エラム王国の首都として栄え、後にアケメネス朝ペルシア帝国の行政上の中心都市の一つともなりました。旧約聖書にも言及される古代オリエント有数の都市であり、多層に積み重なった居住痕跡からなる巨大なテルが特徴的な景観を形成しています。

19世紀末からフランスの調査団による発掘が行われ、ハンムラビ法典碑をはじめとする多数の重要な出土品がここで発見されたことでも知られています。アケメネス朝期の宮殿跡からは、彩色施釉レンガによる装飾壁が出土しており、当時の高度な工芸技術を伝えています。

発掘された粘土板文書には行政記録や商取引の内容が刻まれ、古代都市の経済活動を具体的に知る手がかりともなっています。都市は幾度も破壊と再建を繰り返しながら数千年にわたり存続し、各時代の文化層が積み重なった巨大な遺丘そのものが都市史の縮図となっています。

発掘調査は20世紀後半に一時中断しましたが、近年再開され、当時の宗教儀礼や日常生活に関する新たな知見が加えられつつあります。

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