バムとその文化的景観
WORLD HERITAGE

バムとその文化的景観

イラン 文化遺産
🌿 文化的景観
英名 Bam and its Cultural Landscape
登録年 2004年/2007年範囲変更
地域 西アジア
登録基準 (ii)(iii)(iv)(v)
(ii)建築・技術・記念碑的芸術・都市計画・景観デザインの発展に関し、人類の価値観の重要な交流を示すもの。
(iii)現存する、または消滅した文化的伝統・文明の存在を伝える、稀有な証拠である。
(iv)人類の歴史上重要な段階を物語る建築様式・建築物群・技術の集積、または景観の顕著な例。
(v)伝統的な居住形態や土地利用形態を代表する、人類と環境とのふれあいを示す顕著な例。

バムとその文化的景観は、イラン南東部ケルマーン州にある日干しレンガ造の要塞都市とその周辺の農業景観からなる世界遺産です。シルクロードの交易路沿いに位置し、少なくとも紀元前6世紀のアケメネス朝期には集落が存在していたとされ、中世には隊商交易と絹織物の生産で繁栄しました。

城壁に囲まれた旧市街アルゲ・バムは、住居、市場、モスク、統治者の居城などが密集する日干しレンガ建築群として知られ、乾燥地帯における大規模な泥造建築の代表例とされています。周辺にはカナートによって灌漑された農地が広がり、都市と農業が一体となった生活基盤を形成していました。

城塞の中心にそびえる統治者の居城からは市街全体を見渡すことができ、防衛と統治の両面を意識した設計であったことがうかがえます。2003年の大地震により大部分が崩壊しましたが、国際的な支援のもとで修復と再建が進められています。城塞内には浴場やバザール、馬場などの施設跡も確認されており、単なる防衛拠点にとどまらない都市機能を備えていたことがうかがえます。

周辺のカナートによる灌漑農地も文化的景観の一部として保護されており、日干しレンガの調達地や製造工程を伝える痕跡も見つかっています。

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