ninara, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons
ハグマターナは、イラン西部の都市ハマダーンにある古代メディア王国の首都の遺跡で、世界遺産に登録されています。紀元前7世紀頃、メディア王国の中心都市として発展し、後にアケメネス朝ペルシア帝国の夏の首都としても利用されました。
都市は複数の同心円状の城壁で囲まれていたと古代の文献に記録されており、発掘調査ではこれに対応するとみられる建造物の基礎や城壁の痕跡が確認されています。現在のハマダーン市街地の地下に埋もれる形で遺構が広がっているため、発掘は都市の一部にとどまっていますが、古代メディア文明とアケメネス朝の首都機能の実態を知る上で重要な手がかりを提供しています。
出土した粘土板文書や印章は、当時の行政組織や交易の広がりを示す資料としても注目されています。イラン高原における初期国家形成期の都市構造を伝える貴重な遺跡として位置づけられています。周辺の丘陵地からは複数の発掘区が設けられ、住居跡や工房跡とみられる遺構も確認されており、今後の発掘調査によるさらなる解明が期待されています。
都市の正確な範囲や構造は現在も研究が続けられており、地下の遺構保存状態は比較的良好とされています。
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