ルート砂漠は、イラン南東部に広がる世界最大級の砂漠地帯で、世界遺産に登録された自然遺産です。地表面が記録される最高気温の一つとされる極めて高温な環境で知られ、衛星観測により地球上でも有数の高温地点が確認されています。
風食によって形成された「カルート」と呼ばれる巨大な尾根状の地形が広範囲に連なり、風の作用のみによって作り出された地球上で最も顕著な風食地形の一つとされています。砂丘地帯、塩性の平原、岩石砂漠など多様な地形が一つの砂漠内に共存しており、極限環境における地形形成プロセスを観察できる貴重な場となっています。
カルート地形は南北数十キロメートルにわたって連続し、その規則的な配列は強い一方向の卓越風が長期間にわたり作用し続けた結果と考えられています。過酷な気候にもかかわらず、周辺部には局地的に適応した動植物も確認されており、乾燥地生態系の研究においても重要性が認められています。
砂漠の一部では地下水が塩分を含んだ状態で地表に達し、独特の塩類平原を形成しており、周囲を山脈に囲まれ水蒸気の供給がほとんどないため極めて乾燥した気候が保たれています。植生がほとんど存在しない不毛地帯です。
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