サーンチーの仏教遺跡
WORLD HERITAGE

サーンチーの仏教遺跡

インド 文化遺産
英名 Buddhist Monuments at Sanchi
登録年 1989年
地域 南・中央アジア
登録基準 (i)(ii)(iii)(iv)(vi)
(i)人類の創造的才能を表す傑作である。
(ii)建築・技術・記念碑的芸術・都市計画・景観デザインの発展に関し、人類の価値観の重要な交流を示すもの。
(iii)現存する、または消滅した文化的伝統・文明の存在を伝える、稀有な証拠である。
(iv)人類の歴史上重要な段階を物語る建築様式・建築物群・技術の集積、または景観の顕著な例。
(vi)顕著な普遍的価値を有する出来事・生きた伝統・思想・信仰・芸術的作品と直接関連するもの。

サーンチーの仏教遺跡は、インド中部マディヤ・プラデーシュ州の丘陵にある仏教建造物群からなる世界遺産です。紀元前3世紀、アショーカ王が仏教を国教として保護した時代に最初のストゥーパ(仏塔)が建立され、以後紀元後12世紀頃までの長期間にわたり増改築が重ねられました。

中心となる第一ストゥーパは直径約36メートルの半球状の構造を持ち、周囲には精緻な彫刻が施された4基の石造トーラナ(塔門)が配置されています。トーラナには仏陀の生涯や前世の物語が、仏陀の姿を直接描かずに菩提樹や法輪などの象徴で表す独特の表現技法によって刻まれており、初期仏教美術の重要な資料とされています。

周辺には僧院跡や礼拝堂跡、複数の小規模なストゥーパも点在し、仏教僧団の共同生活の様子を伝えています。アショーカ王が建立したとされる石柱も遺跡内に残り、初期仏教遺跡の中でも保存状態が良好な事例として評価されています。第一ストゥーパの周囲には信者が右回りに巡拝するための回廊が設けられ、仏塔を中心とした礼拝形式の初期の姿を伝えています。

19世紀の再発見以降、段階的な修復を経て現在の姿が保たれています。

LOCATION

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