パッタダカルの寺院群は、インド南部カルナータカ州の都市パッタダカルにあるヒンドゥー教とジャイナ教の寺院群からなる世界遺産です。7世紀から8世紀にかけて、この地を治めたチャールキヤ朝の王たちによって建立され、歴代の王の戴冠式が執り行われた聖地としても知られています。
境内には北インド様式のシカラ屋根を持つ寺院と、南インド様式のヴィマーナ屋根を持つ寺院が隣接して建ち並び、両様式の融合と共存を一つの遺跡内で具体的に確認できる点が最大の特徴とされています。中でもヴィルーパークシャ寺院は最も大規模かつ精緻な装飾を持ち、外壁にはヒンドゥー教の叙事詩や神話を題材とした彫刻が数多く施されています。
境内にはジャイナ教の祠堂も残り、複数の宗派が共存していた当時の宗教的状況を伝えています。北と南、二つの建築様式が実験的に融合・発展する過程を示す遺跡として、インド建築史上重要な位置を占めています。境内を流れるマラプラバー川沿いには沐浴用の階段も設けられ、宗教儀礼と一体化した空間構成をうかがうことができます。
歴代の王による戴冠儀礼が繰り返し行われたことも碑文により裏づけられています。
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