ホイサラ様式の信仰関連遺産群は、インド南部カルナータカ州にある3つのヒンドゥー教寺院からなる世界遺産です。ベールールのチェンナケーシャヴァ寺院、ハレービードゥのホイサレーシュワラ寺院、ソーマナータプラのケーシャヴァ寺院が含まれ、いずれも12世紀から13世紀にホイサラ朝の王たちによって建立されました。
星形の基壇の上に建つ寺院群は、軟らかい緑泥片岩を素材に用いることで、他地域の石造建築では実現し得ない極めて精緻な彫刻表現を可能にしています。外壁には神話の場面や神々の姿、動物文様、幾何学装飾が帯状に幾層にも重ねて彫られ、宝飾品のような濃密な装飾効果を生み出しています。
柱は旋盤技術を思わせる均整の取れた円形断面を持ち、職人が回転させながら削り出したとされる高度な加工技術がうかがえます。星形の平面と精緻な彫刻を組み合わせたホイサラ様式は、南インド寺院建築の中でも独自の系譜を築いたものとして高く評価されています。
ベールールの寺院には象や獅子、蔓草文様が連続する帯状装飾が施され、ハレービードゥの寺院では神話の場面が壁面全体を覆うように配置されています。3つの寺院は建立時期の異なる様式の変遷も示しています。
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