チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(旧名ヴィクトリア・ターミナス)は、インド西部マハーラーシュトラ州の都市ムンバイにある鉄道駅舎で、世界遺産に登録されています。1888年、イギリス人建築家フレデリック・ウィリアム・スティーブンスの設計により完成し、当時のイギリス人技師とインド人職人の協働によって建設されました。
ヴィクトリア朝ゴシック・リバイバル様式を基調としながら、ドームや尖塔、アーチなどにインドの伝統的建築要素が随所に組み合わされ、東西の様式が融合した独自の駅舎建築として評価されています。中央には高さ約4メートルの「進歩」を象徴する女神像を頂く大ドームが据えられ、内部にはステンドグラスや彫刻装飾が施された豪華な内装が広がっています。
開業以来、インド最大級のターミナル駅として長年にわたり利用され続けており、歴史的建造物でありながら現役の交通インフラとして機能している点も特徴です。植民地期の技術移転と現地職人の技能が結実した建築として国際的に評価されています。
駅舎の設計にはロンドンの主要駅舎を参考にしたとされる一方、孔雀や猿などインドの動植物をかたどった彫刻装飾が随所に加えられ、地域色を強く反映しています。
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