ムンバイにあるヴィクトリア朝ゴシックとアール・デコの建造物群は、インド西部マハーラーシュトラ州の都市ムンバイにある近代建築群で、世界遺産に登録されています。
19世紀後半、イギリス植民地統治下でヴィクトリア朝ゴシック・リバイバル様式の官庁建築や大学、駅舎が数多く建設され、その後20世紀前半には海沿いの地区を中心にアール・デコ様式の集合住宅や映画館が建ち並びました。ヴィクトリア朝様式の建造物にはインド在来の建材や装飾モチーフが取り入れられ、ヨーロッパ様式と地域文化が融合した独自の意匠が特徴とされています。
アール・デコ地区は世界でも有数の規模でこの様式の建造物が集積した地域とされ、直線的な幾何学装飾と海洋モチーフを組み合わせた外観が街区全体の景観を統一しています。二つの異なる時代様式が隣接して現存することで、植民地期から独立前夜にかけての都市の近代化過程を連続的にたどることができる点が評価されています。
ヴィクトリア朝様式の建造物群には大学図書館や高等裁判所、市庁舎などが含まれ、いずれも公共機能を担いながら都市の顔として機能してきました。アール・デコ地区の建物群は現在も住居として利用され続けている点も特徴です。
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