Biswarup Ganguly, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons
シャンティニケタンは、インド東部西ベンガル州にある教育・文化施設群で、世界遺産に登録されています。19世紀末に思想家デーベーンドラナート・タゴールが瞑想の場として設けた地を、その息子で詩人のラビンドラナート・タゴールが1901年に発展させ、自然と一体化した独自の教育理念に基づく学園を設立しました。
1921年には国際大学ヴィシュヴァ・バーラティが創設され、西洋の教育制度とインドの伝統的な師弟関係アーシュラムの思想を融合させた新しい教育モデルが実践されました。校舎や講堂は樹木に囲まれた開放的な空間に配置され、教室を屋外に設けるなど、自然の中で学ぶという理念が建築や敷地計画に反映されています。
タゴール自身が手がけた壁画や彫刻も残され、芸術教育を重視した学園の性格を伝えています。詩人自らが理想とした教育の場を具現化した施設として、近代インドの教育思想史における重要性が認められています。ヴィシュヴァ・バーラティには美術、音楽、農村開発など多様な分野を学ぶ学部が設けられ、地域社会との連携を重視したカリキュラムが組まれました。
教育と芸術・自然が融合した独自の学びの場を今に伝えています。
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