西天山は、ウズベキスタン、カザフスタン、キルギスの3か国にまたがる山岳地帯にある自然遺産です。中央アジアを代表する天山山脈の西端に位置するこの地域には、氷河地形や渓谷、高山草原、多様な森林帯が複合的に分布し、中央アジア山岳部の生物多様性を代表する生態系が保たれています。
野生のリンゴやクルミの原生林が広範囲に残されていることで特に知られ、現在世界各地で栽培されている多くの果樹品種の遺伝的起源地の一つとされています。険しい地形と多様な標高帯により、ユキヒョウやアイベックスなど希少な高山動物の生息地としても重要視されています。
3か国にまたがる保護区が連携して管理されている点も特徴で、国境を越えた自然保護の枠組みとして注目されています。果樹の起源地としての価値と山岳生態系の多様性を併せ持つ地域として国際的に高く評価されています。野生リンゴ林の遺伝的多様性は栽培品種の品種改良にも重要な資源とみなされており、農業生物多様性の保全拠点としても注目されています。
標高の異なる渓谷ごとに独自の植生が発達しており、氷河由来の水系が山麓の生態系を支える重要な役割を果たしています。
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