キトの市街は、エクアドルの首都キトにある旧市街で、世界遺産に登録されています。16世紀、スペインによる征服後、インカ帝国の都市の跡地に建設されたこの都市は、南米大陸で最も保存状態の良い植民地時代の都市の一つとされています。
旧市街には多数の教会や修道院が密集して建てられ、中でもサン・フランシスコ修道院やラ・コンパニーア聖堂は、金箔を多用した豪華な内装と、先住民の職人技術とヨーロッパの様式が融合した独自の装飾芸術で知られています。この地域独自の彫刻・絵画様式は「キト派」と呼ばれ、南米各地のキリスト教美術に大きな影響を与えたとされています。
標高約2800メートルの高地に位置する旧市街は、周囲の山々を望む地形と調和した街区計画を持ち、植民地時代の建築様式がほぼ手つかずのまま現存する点が高く評価されています。中南米最古級の世界遺産都市の一つとして国際的に重要視されています。街区には修道院に付属する工房や学校も設けられ、宗教施設が教育・芸術活動の拠点としても機能していた様子を伝えています。
石畳の広場では今も伝統行事が催され、周囲を囲む白壁の家並みが植民地時代の景観をよく保っています。
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