サンガイ国立公園は、エクアドル中部のアンデス山脈東斜面にある自然遺産で、活火山サンガイ山を含む広大な保護区域からなります。標高差が極めて大きいこの地域には、氷雪に覆われた高山帯から、雲霧林、低地熱帯雨林に至るまで多様な生態系が連続的に分布しており、アンデス地域でも屈指の生物多様性を誇る地域とされています。
火山活動が現在も継続しているサンガイ山をはじめ、複数の活火山を含む地質学的にも活発な地域であり、噴火や地滑りによる自然の攪乱と生態系の再生過程を観察できる貴重な場ともなっています。険しい地形のため人間による開発の影響が少なく、メガネグマやアンデスバクなど希少な高山・森林動物の重要な生息地としても国際的に重視されています。
火山活動と生物多様性の両面から評価される複合的な自然遺産として位置づけられています。標高に応じて変化する植生帯は連続した垂直分布を示しており、アンデス山脈東斜面における生態系の移行過程を研究する上で貴重な場とされています。人跡未踏の地域も多く残され、氷河湖や滝など変化に富んだ景観が公園内各所に見られ、火山灰が育む肥沃な土壌が独特の植生を支えています。
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