グレート・バリア・リーフは、オーストラリア北東部クイーンズランド沖に広がる世界最大のサンゴ礁群で、世界遺産に登録された自然遺産です。全長約2000キロメートルにわたって連なるこの礁群は、数千に及ぶ個々のサンゴ礁や島々から構成され、宇宙からも視認できる規模の生物構造物として知られています。
多種多様なサンゴと共生する魚類、ウミガメ、ジュゴンなど豊富な海洋生物相を育み、地球上で最も生物多様性の高い海洋生態系の一つとされています。近年は海水温の上昇に伴うサンゴの白化現象が繰り返し発生しており、気候変動が及ぼす影響を象徴する事例として国際的な注目と懸念を集めています。
観光資源としても重要な位置を占め、周辺地域の経済にも大きく寄与している一方、保全と持続可能な利用の両立が課題となっています。海洋保護区としての管理体制も整備されており、区域ごとに漁業や観光利用の制限が細かく定められています。ウミガメの産卵地としても重要な役割を果たし、周辺の島々には多くの海鳥が営巣しています。
1975年に制定された海洋公園法により、広範囲にわたる保全区域が法的に確立されました。
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