パーヌルル国立公園は、オーストラリア北西部の西オーストラリア州にある砂岩の奇岩地帯で、世界遺産に登録された自然遺産です。公園の中心をなすバングルバングル山地は、オレンジ色と黒色の縞模様が交互に重なるドーム状の砂岩塔が広範囲に密集する独特の景観で知られ、約2000万年にわたる侵食作用によって形成されたとされています。
縞模様は地層に含まれる鉱物の違いや、表層に発達した藍藻類の被膜によって生じたもので、地質学的にも珍しい形成過程を示す事例として評価されています。険しい地形と乾燥した気候により長らく外部との接触が限られていたため、周辺には先住民が数万年にわたり利用してきた岩陰遺跡や壁画も残されています。
1980年代に外部へ広く知られるようになるまで秘境として保たれてきた点も、この地域の自然環境の保全状態の良さに寄与しています。バングルバングルという名称は開拓時代の草の名に由来するとされ、先住民には古くから「見張りの丘」を意味する別の呼び名で知られてきました。乾季には涸れ川となる渓谷の景観も見どころとされ、断崖に沿って生育する固有の植物も確認されています。
世界遺産登録を機に観光施設が整備され、自然観光地としても発展を遂げています。
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