K'gari(フレーザー島)は、オーストラリア東部クイーンズランド州の沖合に浮かぶ世界最大の砂の島で、世界遺産に登録された自然遺産です。全長約120キロメートルにわたるこの島は、数十万年にわたる風と海流の作用によって砂が堆積し形成されたとされ、砂の島としては世界でも類を見ない規模と多様性を誇ります。
島内には砂丘の上に発達した熱帯雨林や、澄んだ水をたたえる淡水湖、色鮮やかな砂の断崖など、砂地とは思えない多様な景観が広がっています。先住民ブチュラ族にとって古くから重要な土地とされ、近年は先住民の呼び名である「K'gari」への改称が正式に行われました。
ディンゴをはじめとする野生動物の重要な生息地でもあり、比較的純血に近い個体群が残る地域として保全上重要視されています。島内の砂丘は今も風の作用によって移動を続けており、砂の下に埋もれた過去の森林が姿を現す様子も観察されています。雨水がろ過され透明度の高い湖が点在する点も特徴で、周辺には固有の湿地植生も確認されています。
海と砂丘に挟まれた狭い陸地に多様な生態系が凝縮されている点も学術的に注目され、砂地の上に成立する森林形成の過程を知る上で貴重な事例とされています。
📷 気になる書籍の画像を押すと、Amazonで商品の詳細を確認できます。
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。