ニンガルー・コーストは、オーストラリア西部の西オーストラリア州にある沿岸域と海域からなる世界遺産で、陸と海が織りなす複合的な自然環境が評価された自然遺産です。海岸線のすぐ近くまでサンゴ礁が広がる世界最大級の裾礁ニンガルー礁が特徴で、大型船を使わずに沿岸から容易に到達できる点で他のサンゴ礁と一線を画しています。
この海域は世界最大の魚類であるジンベエザメが季節的に大量に来遊することで国際的に知られ、餌となるプランクトンの大量発生と関連した独特の生態現象として注目されています。陸域には石灰岩の台地に形成された地下洞窟や地下河川も広がり、盲目の甲殻類など特殊な環境に適応した固有種が確認されています。
乾燥した陸上生態系と豊かな海洋生態系が隣接して存在する点も学術的に評価されています。ザトウクジラの回遊経路にも位置し、繁殖や子育てのための重要な生息域としても知られています。周辺の海域では人の手による開発が比較的限定的であったため、サンゴ礁の生態系が良好な状態で保たれてきました。
陸上のカルスト地形と海洋生態系が近接して存在する点も貴重とされ、複合的な価値を持つ地域として評価されています。
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