キューバ南東部の海岸に位置するグランマ号上陸記念国立公園は、1956年にフィデル・カストロらキューバ革命の指導者たちが亡命先のメキシコから小型船グランマ号で上陸した地を含む国立公園です。自然遺産としては、隆起したサンゴ礁段丘が連なる地形が最大の特徴で、海岸から内陸にかけて階段状に連なるテラス地形が世界でも有数の規模で保存されています。
断崖や洞窟、地下水系も発達しており、カルスト地形の発達過程を示す学術的に重要な地域とされています。固有種を含む多様な動植物相も確認されており、乾燥した低木林から湿潤な森林まで植生の垂直的な変化も見られます。1999年に世界遺産として登録され、地形の学術的価値と革命史上の記念地としての性格を併せ持つ遺産です。
段丘は少なくとも8段階にわたって形成されたことが確認されており、海面変動と地殻の隆起の履歴を連続的に読み取ることができる点で地質学的に高く評価されています。上陸地点には記念碑や当時使用された船の複製が展示され、革命史を伝える史跡としても訪れる人が絶えません。
海岸沿いにはマングローブ林が広がり、内陸に向かうにつれて乾燥林から湿潤な森林へと植生が移り変わる様子も観察できます。
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