グレート・スモーキー山脈国立公園は、20万haを超える広大な範囲に広がる、比類ない美しさを誇る国立公園です。3500種を超える植物が生育しており、樹木だけでもヨーロッパ全土に匹敵する130種近くが自生しています。数多くの絶滅危惧動物種の生息地でもあり、世界最大の多様性を誇るサンショウウオ相が見られることでも知られています。
氷河期を生き延びた北米温帯地域の動植物にとって主要な避難場所であり、世界に残る「アルクト・第三紀区系」植物相のなかでも最大規模のものを含み、更新世後期の植物群集を知るうえで貴重な手がかりを提供しています。
1300種を超える在来維管束植物と31種のサンショウウオが生息しており、これは世界で最も多様なサンショウウオ相とされ、同規模の温帯保護区域のなかでも屈指の生物多様性を誇る場所として高く評価されています。人為的な影響を比較的受けずに保たれてきた自然環境は、人類の影響以前の温帯植生の姿を今に伝える貴重な記録となっています。
山々を包み込む青みがかった霧が、公園の名にもなった「煙る山脈」という呼び名の由来であり、四季を通じて訪れる人々の心を捉えてやみません。