オリンピック国立公園は、ワシントン州北西部に位置し、生態系の多様性で知られる国立公園です。氷河に覆われた山々と広大な高山草原が交互に現れ、その周囲には太平洋岸北西部において最も良好な状態で保護された、原生の温帯雨林の代表例を含む広大な原生林が広がっています。
公園には全長約100kmにおよぶ、アメリカ本土では最長となる未開発の海岸線が含まれ、絶滅危惧種であるアメリカフクロウやマダラウミスズメ、ブルトラウトなど重要な個体群を保護しています。標高2000m以下で氷河が形成される地点としては最も低緯度に位置し、多様な地質学的特徴を有します。
壮観な海岸線、風光明媚な湖沼、雄大な山々と氷河、そして手つかずの温帯雨林が織りなす卓越した自然美を誇ります。海から高山帯までつながる相互に関連した生態系のなかで、高い降水量や複雑な植生帯に支えられた、際立った固有種率の高さも大きな特徴となっています。
苔むした木々が林立する温帯雨林の幻想的な景観と、波打ち際に打ち上げられた流木が続く海岸線は、公園内で全く異なる表情を見せてくれます。一つの公園に氷河の山岳地帯、緑深い雨林、荒々しい海岸線という3つの生態系が共存する点も珍しい特徴です。