タージ・マハルは、インド北部ウッタル・プラデーシュ州の都市アーグラにある白大理石造の霊廟で、世界遺産に登録されています。1631年、ムガル帝国皇帝シャー・ジャハーンが死去した王妃ムムターズ・マハルを追悼するために建設を命じ、約20年の歳月をかけて完成させました。
左右対称のイーワーンとドームを持つ本廟を中心に、モスクと迎賓館が両脇に配置され、幾何学的に整えられた庭園と水路が全体の構図を引き立てています。外壁には貴石を象嵌するピエトラ・ドゥーラ技法による精緻な花文様装飾が施され、光の当たり方によって大理石の色合いが変化する視覚効果も計算されています。
四隅に立つ尖塔は本廟からわずかに傾けて建てられており、地震などの災害時に本廟へ倒れ込まないよう配慮された設計とされています。ペルシア、イスラム、インドの建築様式を融合させたムガル建築の最高傑作として国際的に高く評価されています。建設には全国各地やペルシア、中央アジアから集められた職人が動員され、白大理石はラージャスターン地方から運ばれたとされています。
左右対称に配置されたモスクと迎賓館は機能こそ異なりますが、外観は鏡合わせのように統一され、全体の均整美を高めています。
📷 気になる書籍の画像を押すと、Amazonで商品の詳細を確認できます。
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。