Samiran Kumar Das, CC BY-SA 3.0 httpscreativecommons.orglicensesby-sa3.0, via Wikimedia Commons
モイダム(アホム王朝の墳丘墓・埋葬システム)は、インド北東部アッサム州にある王族墳墓群で、世界遺産に登録されています。13世紀から19世紀にかけてこの地域を約600年にわたり統治したアホム王朝の歴代の王や王族が葬られた土饅頭状の墳丘墓モイダムが、山麓の一帯に多数分布しています。
墳丘の内部には煉瓦造や石造の埋葬室が設けられ、副葬品とともに遺骸が安置される構造を持ち、地域によっては王とともに従者が埋葬された事例も確認されています。円錐形に盛り土された墳丘の頂部には小規模な祠堂が築かれることもあり、祖霊崇拝と結びついた独自の埋葬儀礼の存在をうかがわせます。
中国雲南地方に起源を持つタイ系アホム族が、東南アジアの埋葬習俗をインド亜大陸に持ち込み、現地の文化と融合させながら発展させた点が大きな特徴とされています。東南アジアと南アジアの文化的交流を示す稀少な物証として国際的に評価されています。
登録範囲には王族用の大規模な墳丘だけでなく、貴族層のものとみられる小規模な墳丘も含まれ、社会階層に応じた埋葬形式の違いを示しています。現地では今なお子孫にあたる人々による祭祀が続けられています。
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