オケフェノキー国立野生生物保護区は、ジョージア州南東部からフロリダ州北東部にかけて広がる、世界最大級の亜熱帯低地淡水泥炭地であるオケフェノキー湿地を保護する保護区です。北米沿岸平野の生物多様性ホットスポットのなかでも、最も広大かつ良好に保たれた生態系のひとつとされています。
湿地・サバンナ・森林が織りなす動的な景観は、水・火・植生・野生生物の相互作用によって形づくられてきました。火災と降雨のサイクルが泥炭の形成と生物多様性のパターンを左右しており、現存面積が全体の3%に満たないロングリーフパインのサバンナも保護区内に残されており、固有の植物種を育んでいます。
泥炭の堆積物は古環境の記録を保存するとともに、重要な炭素貯蔵庫としての役割も果たしています。少なくとも856種の植物、48種の哺乳類、238種の鳥類など、極めて豊かな生物相を有し、渡り鳥や絶滅危惧種、アメリカアリゲーターの重要な個体群にとって欠かせない生息地となっています。
2026年に世界遺産として登録された比較的新しいこの湿地は、深い茶色に染まった静かな水面と、そこに映り込む糸杉の森が織りなす独特の景観で知られています。