カジランガ国立公園は、インド北東部アッサム州のブラマプトラ川流域にある自然遺産です。氾濫原に広がる草原と湿地、森林からなるこの公園は、世界のインドサイの生息数の大半を占める重要な生息地として国際的に知られています。
20世紀初頭に狩猟による個体数の激減を受けて保護区に指定されて以降、厳格な保護管理のもとで個体数の回復が図られ、絶滅の危機に瀕していたインドサイの保護の成功例として高く評価されています。公園内にはインドサイのほか、アジアゾウやトラ、スイギュウなど大型哺乳類も多数生息し、豊かな生物多様性を支えています。
ブラマプトラ川が毎年もたらす洪水は、草原の肥沃さを維持し生態系を更新する重要な役割を果たしており、氾濫に依存した草原生態系の典型例とされています。密猟対策のための巡視体制も強化されており、地域住民と協力した保全活動が継続的に行われています。
公園内には象の背に乗って野生動物を観察するサファリも伝統的に行われており、保護と観光を両立させる取り組みの事例としても知られています。草原と森林が織りなす景観は季節ごとに大きく表情を変え、雨季の増水期にはブラマプトラ川の広大な氾濫原が姿を現します。
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